28年災889号 美生川 災害復旧工事2工区
- 土木
- 災害復旧
- 道東
- 2017年竣工
当事業は、十勝川水系美生川において被災した河川堤防及び護岸を復旧するものである。
概要
竣工 | 2017年12月 |
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用途 | 災害復旧 |
所在地 | 河西郡芽室町 |
発注者 | 北海道十勝総合振興局帯広建設管理部 |
美生川について | 工事箇所である美生川(びせいがわ)は、北海道十勝総合振興局管内を流れる延長L=40.8km、流域面積A=206.2km2となるの十勝川水系の一級河川です。工事箇所は美生川KP=2.6k地点の左岸です。 |
主要数量 | 掘削・・・・・・・・・V=20,340m3 整地・・・・・・・・・V=18,700m3 路体(築堤)盛土・・・V=20,520m3 土砂等運搬・・・・・・V=17,560m3 プレキャスト基礎・・・L=990m 平ブロック張・・・・・A=9,028m2 連節ブロック張・・・・A=1,962m2 連節ブロック清掃・・・A=2089m2 根固めブロック据付・・N=1,365個 植生工・・・・・・・・A=2,380m2 覆土・・・・・・・・・V=1,800m2 |
被災状況と復旧概要 | 被災状況は、流水浸食に起因する既設築堤の破堤及び法面浸食、低水護岸(連節ブロック張)のブロック流出及び変状が見られ、築堤破堤部・法面浸食部は昨年度の応急復旧工事による仮締切・仮堤防が施された状態でした。 復旧工法は、堤体を原型復旧するとともに、側方浸食対策として高水敷・低水敷に護岸を設置し、局所洗掘対策として根固めを設置するものです。 復旧工事における留意点として、河畔林の保全(ケショウヤナギ)、護岸ブロックの覆土により植生の繁茂の促進と周辺環境との調和を発注者から求められました。 工事に使用するコンクリートブロックは多数発注されている災害復旧関連工事により、供給がひっ迫しており、平ブロックについては新材の使用でしたが、管内での製造が間に合わず、工期内にブロックを確保するべく管外(釧路市)からの調達を行って、円滑な供給を可能にしました。 |
平ブロックの施工事例 | (1) 施工方法 平ブロックは、工場で製作されたブロックを間詰めコンクリートで相互に結合し、コンクリートブロックが一体となって河岸等の法面を保護することで、河岸を流水の作用による決壊・流失から守る構造物です。 構造は、連節ブロックのように吸出し防止材等は布設せず、裏込材(切込砂利0-40mm)の上にブロックを据付け、リング状の連結環でブロック同士を連結し、隙間を間詰めコンクリートにより充填し一体化するものです。 |
おわりに | 施工箇所は美生川の河床部で、仮締切も無い状態での施工でしたが、施工方法を工夫して工期短縮を図り、出水時期の増水でも大きな被災が無く、また無事故無災害で竣功することができました。当工事にご協力頂いた皆様に厚く御礼を申し上げます。 |