環境技術技術・サービス

自立・分散型エネルギーシステム

地域資源循環型のまちづくりに貢献する
「自立・分散型エネルギーシステム」

地域の再生可能エネルギーを活用し、自立的に電力をまかなう自立・分散型エネルギーシステムが、地域資源循環型のまちづくりにおいて大きな役割を果たすことが期待されています。

自立・分散型エネルギーシステムとは

自立・分散型エネルギーシステムとは、従来の大規模集中的な発電所に代わって、分散した小規模の発電システムを地域に設置することで、地域が自立的に電力をまかなうシステムのことです。

太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などの再生可能エネルギーを活用した小規模な発電システムを地域に分散して設置することで、従来の中央集権型の電力システムとは異なり、地域が自立的に必要な電力をまかなうことができます。

自立・分散型エネルギーシステムの導入により、地域の電力需要をまかなうための送電網の整備コストを削減することができるだけでなく、再生可能エネルギーの導入によって、二酸化炭素の排出量を削減することもできます。再生可能エネルギーの導入によるCO₂削減効果が大きく、気候変動問題の解決に向けた取り組みの一つとして注目されています。

自立・分散型エネルギーシステムは、従来の中央集権型の発電システムから脱却し、地域が自立的に電力をまかなうことができるようにすることで、持続可能なエネルギー社会の実現に向けた重要な役割を担うと同時に、地域経済の活性化や地域の持続可能な発展にも貢献することが期待されています。

当社参画事業事例

鹿追町自営線ネットワーク事業「しかおい自営線ネットワーク」
~地域がつくる自立・分散型エネルギーシステム~

鹿追町は「環境のまちしかおい」として、バイオガスプラントを核とした地域資源循環型のまちづくりを推進しており、「地域循環共生圏」の理念にもとづき、再エネ資源の最大限の活用を進めています。
しかし豊富な再エネ資源を活かすためには、町内での電気や熱の需要を見つけ、それに合わせた取り組みが必要とされました。
その課題に対し、当社がパシフィックコンサルタンツ(株)、アルス・ゼータ(有)と共同で提案したのが「しかおい自営線ネットワーク」です。このエネルギーシステムは、公共施設群が集中するエリアを対象に、公共施設の機能やエネルギー需要特性に応じて電気・熱を供給する自立・分散型のエネルギーシステムです。
「しかおい自営線ネットワーク」では、役場と周辺公共施設の9箇所を自前の配電線で結び、再生可能エネルギーを最大活用することにより、環境性(CO₂排出削減)・防災性(BCP機能)・経済性(光熱費削減)の向上を実現しました。このエネルギーシステムは道内におけるエネルギー地産地消の先進事例として注目されています。

しかおい自営線ネットワークを構築する3つのシステム

防災対応システム

自営線ネットワーク内に、太陽光発電設備と蓄電池を設置し、役場・病院・公共施設など災害発生時に対応を求められる施設に自立的な電力供給を行う。

電気・熱活用システム

太陽光発電設備と地中熱ヒートポンプを設置し、エネルギーを多く使用する施設に対応。

CEMSによる需給制御システム

自営線ネットワーク全体の電気や熱の量を管理・制御するシステム。平時から地域の再生可能エネルギーを最大限活用することで省エネにも貢献。
※CEMS:コミュニティエネルギーマネジメントシステム

事業の内容

自営線・自営柱

遊休地活用の太陽光発電

一括受電盤

地中熱HP・エネルギー棟

本事業は、持続可能な社会の実現に向けた再生可能エネルギー導入の先進事例として、2つの賞を受賞しました。

新エネ大賞 新エネルギー財団会長賞【分散型新エネルギー先進モデル部門】

分散型エネルギーの活用や新エネルギーの地域に根ざした導入などの取り組みから、優れたものに贈られる賞

北国の省エネ・新エネ大賞

北海道における省エネ・新エネの有効利用や開発、普及に関する取り組みで、著しい成果・功績を挙げたものに贈られる賞

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