国立民族共生公園体験交流ホール(仮称)新営18建築工事
- 建築
- 文化・スポーツ施設
- 道央
- 2019年竣工

国の貴重な文化でありながら存続の危機にあるアイヌ文化を復興・発展させる拠点として、また、我が国が将来に向けて先住民族の尊厳を尊重し差別のない多様で豊かな文化を持つ活力のある社会を築いていくための象徴という「重要な意義を有する国家的プロジェクト」として、白老町に整備しているウポポイ(民族共生象徴空間)の一部である「体験交流ホール」の新築工事です。
【建物の特徴① 建築計画の基本方針】
1.人々が集う「体験・交流の輪」をつくる
緩やかな円を描く平面形、建物の裏をつくらず、どの方向から見ても風景と調和した建築
2.山並みに呼応した大屋根のデザイン
合理的で単純なアーチ曲線を用いつつ、見る方向によって形が変化するデザイン
3.顔の見える交流を促す求心的なホール
スラストステージ形式(張出舞台)と扇形客席レイアウトによる、演者と客が一体となる空間。
ステージ背面の借景窓から対岸の風景を取り入れ、現代的な新しいルールと、伝統的なコタンの風景を対比。
【建物の特徴② 難易度の高い鉄骨】
2階建てのホールがある無柱空間、柱は太くΦ355.6mmの円柱、円を描く平面形、そしてアーチ曲線を描く屋根、当然鉄骨を曲げるわけにはいかないので、直線の組み合わせで建物の骨組を構築しました。
概要
竣工 | 2019年12月 |
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用途 | 文化・スポーツ施設 |
所在地 | 北海道白老町 |
構造・規模 | S造・地上2階 |
延床面積 | 1,666.96 m2 |
発注者 | 北海道開発局 |