環境技術技術・サービス

水素利活用

エネルギー問題に貢献する水素利活用技術

我が国では2020年の「2050年カーボンニュートラル」宣言において、経済と環境の好循環を作っていく産業政策としてグリーン成長戦略が策定されました。
その中でも、水素は発電や輸送、産業など幅広い分野で活用が期待される、カーボンニュートラルのキーテクノロジーとされています。

寒冷地である北海道では、暖房や給湯には石油系を中心とした多くのエネルギーが使われ、広大な地域間輸送にも多量のエネルギーを必要とします。
一方で、北海道は風力発電や太陽光発電など再生可能エネルギーの賦存量が我が国随一であり、CO₂フリーの電気やそれを水素に転換して幅広い分野で活用することができます。
これにより、国全体のカーボンニュートラル化に大きく貢献できることが期待されています。

北海道水素地域づくりプラットフォームへの参画

国土交通省北海道局および北海道開発局は、水素を活用した地域づくりを検討することを目的に、国、地方公共団体、有識者、民間企業などが参加する「北海道水素地域づくりプラットフォーム」を2015年に設立、当社も参加し、企業としてさまざまな取り組みを行っています。

北海道水素事業プラットフォームへの参画

当社は、北海道における水素社会・脱炭素社会の実現に向けて取り組む「北海道水素事業プラットフォーム(水素事業PF)」に道内企業会員として、また建設会社として最初に参加し活動を開始しました。
水素事業PFは、2021年に(株)セコマ、(株)ドーコン、(株)北洋銀行、北海道エネルギー(株)、北海道ガス(株)、(株)北海道銀行、北海道電力(株)、北海道旅客鉄道(株)、雪印メグミルク(株)の道内民間企業9社が、北海道における水素サプライチェーン構築の早期実現、将来的には北海道が国産グリーン水素活用のパイオニアになることを目指し設立されました。2022年1月現在の会員企業は34社です。

当社の取り組み

当社はこれまでも、水素自動車MIRAIの導入、現場事務所での水素・発電ユニットの実証試験など、北海道における水素社会の構築、カーボンニュートラルの実現に向けて積極的に取り組んでいます。

水素自動車の導入

環境保全の取り組みの一環として、二酸化炭素や窒素酸化物などの有害物質を排出しない水素自動車を社有車として導入し、活用しています。

水素自動車は、燃料電池を利用した電気自動車であり、燃焼による排気ガスを出さず、水蒸気のみを排出します。これにより、大気汚染の削減や温室効果ガスの排出抑制に貢献できます。また、水素燃料は石油やガスに比べて自然エネルギーからの生成が容易であり、エネルギー安全保障面でも優れています。

低炭素化に不可欠な水素社会の構築に向け、企業としての第一歩の取組みとして、当社はこれからも環境保全に努めてまいります。

水素自動車「MIRAI」水素自動車「MIRAI」

水素自動車「MIRAI」

水素・発電ユニットの現場実証

2018年、千歳川遊水地の工事現場事務所2か所を試験フィールドとして、先進的な水素・発電ユニットを用いて発生させた電力を活用する現場実証を行いました。 トルエンに水素を添加させた液体(メチルシクロヘキサン)を輸送し、現地で水素を取り出して燃料電池で発電するというものです。 今回使用した水素・発電ユニットは、大幅に小型化されたことで、設置が容易であり汎用性が高いことから、今後の建設現場等における活用が期待されます。

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