ITOGUMI CHRONICLE

伊藤組土建の強み

伊藤組土建の強み 130年目のプロローグ。

北海道とともに。
これまでも、これからも。

伊藤組土建が北海道で産声をあげたのは、1893年のこと。
以来130年、伊藤組土建が手がけた歴史的建造物が都市を彩り、
道路やトンネル、公共施設や商業施設の数々が人々の生活基盤を支え続けてきました。
それは、北海道の発展とともに歩んできた伊藤組土建の歴史そのもの。
これまでも、これからも、私たちは北海道とともに歩み、
後世に残る仕事に挑み続けてまいります。
130年目の大きな節目は、次代の始まりを告げるプロローグ。
伊藤組土建がつくる未来の歴史に、ご期待ください。

HISTORY OF ITOGUMI CONSTRUCTION

物語は、ここから始まった。
歴史に人あり。企業は人なり。
伊藤組土建を築いた先人の歩み。

EPISODE 1

初代・伊藤 亀太郎

1863-1944

職人の誇りを胸に、黎明の地を切り拓く

伊藤亀太郎は1863(文久3)年、新潟県出雲崎に生まれました。大工だった父の跡を継いで修業に励み、22歳で北海道へ。1893(明治26)年、札幌で土木建築請負業「伊藤組」を創業しました。軍都・旭川で日本陸軍第七師団の施設建設工事に参画したのを契機に大躍進。鉄道関連工事や官庁工事を多数請け負い、盤石な経営基盤を築きあげました。明治末期には樺太や朝鮮半島など大陸進出も果たしたほか、札幌土木建築請負業組合を設立。道内建設業界の組織化への道を切り拓きました。
亀太郎は経営の指針として「責任観のあること」「誠心誠意尽くす」という言葉を掲げていました。自らのルーツである大工としての誇りを胸に、ものづくりを通して社会に貢献していこうとする亀太郎の姿勢は、今なお伊藤組グループのバックボーンとして継承されています。

1898年〜

  • 1898年 ジョン・バチェラー博士邸
  • 1902年 旭川第七師団偕行社
  • 1902年 札幌農学校図書館
  • 1904年 函館駅
  • 1908年 札幌駅(3代目)
  • 1922年 北海タイムス社

EPISODE 2

二代目・伊藤 豊次

1893-1962

北海道の発展と企業経営に尽くした実業の人

伊藤豊次は1893(明治26)年、「伊藤組」創業と時期を同じくして誕生しました。病気のため大学進学を断念し、26歳の時に欧米視察旅行へ。この経験を糧に1923(大正12)年に伊藤組二代目に就任しました。戦争の暗雲が立ち込める中、豊次は社内報による社員間の情報共有、土木・建築の専門技術者や女性社員の採用など、時代を先取りした経営の近代化に取り組みました。大正期には鉄道関連施設や銀行建築、学校建築を多数手がけたほか、開道50年記念北海道博覧会の会場施設も担当。戦後は札幌駅の改築工事にも携わりました。
戦前より札幌土木建築業組合長、北海道土木建築業連合会会長および全国連合会理事などを歴任し、伊藤組土建株式会社を設立した1946(昭和21)年には札幌商工会議所、北海道商工会議所連合会会長に就任。建設業界のみならず、北海道経済界のリーダーとしても信頼を集めました。

1923年〜

  • 1923年 北海道拓殖銀行小樽支店
  • 1927年 札幌北1条教会
  • 1934年 小樽駅
  • 1934年 札沼線石狩川橋梁
  • 1951年 札幌駅(4代目初期)

EPISODE 3

三代目・伊藤 義郎

1926-2023

活躍の場を本州にも広げ、そして北海道経済界のリーダーへ

伊藤義郎は1926(大正15)年、世界が戦争へ突入していく激動の時代に誕生。終戦後は企業経営の実践修業や欧米留学で研鑽を積み、1956(昭和31)年に伊藤組三代目に就任しました。1963(昭和38)年、創業70周年の節目に新社屋ビルが完成。現在も札幌駅前に風格ある佇まいを残しています。
義郎は道内で築き上げた電源開発関連の大規模工事の実績を礎に、本州にも進出。東海道新幹線や首都高速、発電所新設などの工事に参画しました。さらに札幌冬季オリンピック関連施設や地下鉄建設、公共施設や土木工事などの実績を多数積み重ねました。
札幌建設業協会会長、北海道建設業協会会長、北海道経済連合会常任理事、北海道商工会議所連合会会頭など歴任し、名実ともに北海道経済界のトップリーダーに。国際スキー連盟副会長や札幌大学理事長、テレビ北海道初代代表取締役社長なども務め、教育やスポーツ、文化の発展にも貢献しました。

1956年〜

  • 1964年 東海道新幹線 戸塚地区
  • 1965年 幌加ダム・発電所
  • 1968年 北海道庁本庁舎
  • 1971年 道央自動車道千歳インターチェンジ
  • 1972年 有明ダム
  • 1975年 北海道立近代美術館
  • 1981年 札幌市青少年科学館
  • 1982年 北海道立三岸好太郎美術館
  • 1985年 中小企業大学校旭川校
  • 1986年 札幌医科大学付属病院
  • 1988年 アスティ45ビル

FUTURE OF ITOGUMI CONSTRUCTION

物語は、未来へ続いていく。 継承される技と誇りを礎に、その先の建築土木へ。 伊藤組土建の新しい物語が、始まる。

2023年、伊藤組土建は130周年を迎えました。

次代の伊藤組土建が目指すのは「伝統と革新」。

先人が築き上げた技術と誇りを継承するとともに、従来の風習や慣例に縛られることなく、新時代を創造してまいります。

働き方改革推進室や業務ソリューション部を核とした業務改革。若手社員や女性社員の積極的な登用。地域業者との連携による北海道全体の活性化。

私たちの挑戦が若い世代の心を揺さぶり、建設業界全体の活性化につながることを願って、伊藤組土建は物語を紡ぎ続けます。

企業精神地域に尽くす責任と誠意

責任観念。誠心誠意。
創業者・伊藤亀太郎が抱いた熱い想いは、
今も変わらぬ私たちの道しるべ。
人のために、地域のために、何ができるか。
今日も、明日も、伊藤組土建は追求し続けます。

伊藤組土建の精神

安全で質の高い建築物を造り、地域社会の持続的な発展に尽くす。伊藤組土建に宿る「責任観念」「誠心誠意」の魂は、時代を超えて今に受け継がれています。これまでに積み重ねてきた数々の受賞実績は、ひたむきに技術を磨き、実直に業務を遂行してきた証に他なりません。

社業を通じて地域に貢献する

地域の発展に貢献する建築技術

公共建築は、地域の人々の生活に密接に関わり、地域の活性化、生活や文化水準の向上、街並みや景観の形成などに重要な役割を果たします。当社が手がけた建築物もより良い街を創るための建築技術に貢献していると認められ、公共建築賞を受賞しています。

  • 公共建築賞
  • さっぽろ創世スクエア
  • 北海道札幌視覚支援学校 視覚障がいのある生徒が、幼少期から社会へのつながりを充実した一貫教育で学べるよう、生徒の視点に立ち、安全で質の高い環境が創出された建築物であることが高く評価されました。
  • 中央区立中央小学校・中央幼稚園 中央区立中央小学校・中央幼稚園は、都心の狭小地という制約の中で、「地域開放型学習拠点~家庭・学校と地域をつなぐ学びの拠点」という理念を実現するために、建築上の工夫が凝らされています。その取り組みが高く評価されました。

地域の安全を支える土木技術

地域の安全を支え続ける土木事業は、北海道の開拓期から継承される高い技術に裏打ちされています。2022年、当社が手がけた2つの事業が土木関連の賞を受賞しました。

  • 土木学会技術賞
  • 日建連表彰土木賞
  • 音中トンネル工事 もろくて崩れやすい地層、掘削時の地盤のひび割れや隆起に阻まれる難工事に挑んだ高い技術が評価されました。この工事は道内初の「日建連表彰土木賞」も受賞しました。
  • 里塚地区市街地復旧事業 2018年9月に発生した胆振東部地震で被災した、札幌市清田区里塚地区の復旧事業。宅地や道路の地盤改良、公園の整備などを行い、再建に尽力した取り組みが評価されました。

未来を創る再生可能エネルギー

持続可能な社会の実現には、エネルギー分野へのアプローチが不可欠。伊藤組土建は太陽光や換気排熱などを活用した再生可能エネルギー事業を推進しています。2022年・2023年、鹿追町のプロジェクトが2つの賞を受賞しました。

  • 北国の省エネ・新エネ大賞/大賞
  • 新エネ大賞 新エネルギー財団会長賞/分散型新エネルギー先進モデル部門
  • 鹿追町における再生可能エネルギーの導入・活用 鹿追町と周辺8カ所の公共施設を配電線で結び、太陽光発電設備と蓄電池、地中熱ヒートポンプを設置。防災と電気・熱活用に対応するシステムが先進事例として評価されました。

人財を守る労働安全衛生

持続可能な社会に寄与するためには、私たち自身が持続可能な企業でなければなりません。事故や災害のない快適な労働環境を維持し、社業を担う従業員の安全と健康を確保することも、持続可能な企業としての責務です。

  • 安全衛生に係る厚生労働大臣表彰
  • 【優良賞】帯広厚生病院移転新築整備工事(2019年)
  • 【奨励賞】社会医療法人恵佑会札幌病院移転工事(2022年)

業界発展への貢献

北海道の建設業界を創成期から牽引してきた伊藤組土建。自社のみならず建設業界の未来も見据え、技術の研鑽や業務効率化、若手人材の活用などを積極的に推進しています。業界の模範となる優良工事として表彰されたプロジェクトも多数に上ります。

  • 北海道開発局 優良工事等局長表彰
  • 一般国道230号 札幌市白糸改良工事(2023年)
  • 一般国道12号 美唄市 峰延改良外一連工事(2022年)
  • 石狩川改修工事の内 六戸島築堤盛土外工事(2021年)
  • 国立民族共生公園体験交流ホール(仮称)新営18建築工事(2020年)
  • 一般国道452号 芦別市 ペンケ改良工事(2020年)

技術建設DXで未来を創る

暮らしと社会を支えるものづくり。
創業以来変わらぬ使命を果たすため、
伊藤組土建は変革に挑み続ける。
現場の課題解決と未来創造のカギは、
「建設DX」にあります。

伊藤組土建の建設DX

「建設DX」とは、データやデジタル技術を活用して生産性を高め、建設業の業務体系を変革すること。これまで建設業界が抱えていた課題を解決し、可能性に満ちた未来へ踏み出すために、伊藤組土建は建設DXを推進しています。

i-Construction

i-Constructionは、建設業界の生産性向上と労働環境の改善を目指して国土交通省が進めているプロジェクトです。伊藤組土建は、生産性の向上によって経営環境の改善と魅了ある職場づくりを推し進め、建設業界の変革を目指します。

未来を創る再生可能エネルギー

一般国道231号石狩市 床丹防波柵設置外一連工事

  • 北海道開発局i-Con奨励賞 2021
  • TLS(地上型レーザースキャナ)による3次元起工測量 点群データの取得により任意測点での2次元横断図の抽出が可能となり、車道上の作業が不要に。設計変更による施工延長にも追加測量なしで対応でき、業務軽減を実現しました。
  • 3次元モデルの作成と活用 3次元モデルを活用して走行シミュレーション動画を作成。安全な走行車線を確保した仮道計画を実施することができました。
  • 遠隔臨場による品質証明検査の実施 品質証明員が本社モニタで遠隔検査を5回実施し、移動時間を延べ20時間短縮。始業時や夕方の検査も可能になり、工程を短縮できました。
  • プレキャスト製品活用による生産性向上 従来の施工方法では型枠設置からコンクリート打設、養生・脱型まで約12日間かかるところ、プレキャスト製品を活用することで施工日数を8日間短縮できました。
  • 施工ステップ4Dシミュレーション 3次元データに時間情報を持たせた4Dシミュレーションにより、施工手順や変更案を可視化。工程や安全施工をより具体的に検討できるようになりました。

BIM/CIM

BIM/CIMとは、三次元モデルに属性情報などを結び付け、測量・調査・計画・設計から施工の着手前・完成時、維持管理まで、すべての段階で利活用し、建設生産・管理システム全体の最適化を図ることです。伊藤組土建ではBIM/CIMへの取り組みとして、3D・4Dのデータの作成と活用を進めています。

  • 3次元モデル活用事例 2次元図面をもとに3Dモデルを作成し、ドローンで取得した点群を合成。施工対象を可視化することで、関係者協議の円滑化、周辺環境との位置把握や危険箇所の事前確認、若手技術者育成、協力会社の着手前教育などに活用できます。
  • 配筋モデルの作成と干渉チェック 地層モデルの支持層と杭の位置確認に施工ステップの4Dシミュレーションを適用。施工手順や変更案などをわかりやすく可視化することができます。

施工実績その道は、未来へ続いている

道がつながる。人が交わる。
建物が生まれる。営みが根を下ろす。
工事の終わりは、未来の始まり。
伊藤組土建が手がけてきた建設物の数々が、
北海道の「いま」を支えています。

伊藤組土建の施工実績

伊藤組土建は1893年の創業以来、北の大地に道を拓き、ライフラインを確保し、インフラを整え、さまざまな建造物をつくってきました。あなたが車を走らせる道。その先にある、大切な人が暮らす町。そこにはきっと、伊藤組土建の技術が息づいています。

施工事例

住宅街での大型工事をスムーズに実現

社会医療法人恵佑会札幌病院

がん専門病院として「地域がん診療連携拠点病院」に指定されている社会医療法人恵佑会札幌病院の設計施工を行いました。
工事における新しい取り組みとして、資材の搬入に東日本で初となるモバイルコンストラクションクレーン(水平ジブクレーン)の使用を行い、2021年5月に無事竣工しました。

地表面の土地利用に配慮したトンネル工事

函館新外環状道路 見晴トンネル

美晴トンネルは全長799m、最大でも26.5Mしかない低土かぶりトンネル型が特徴です。地表面がゴルフ場などに利用されているため、沈下対策が大きな課題でしたが、各種ICTの活用や覆工コンクリート養生工法の開発、安全の見える化などに取組み、2019年3月に無事竣工しました。

SDGs世界とともに、社会のために

持続可能な世界なくして
持続可能な企業はない。
130年を生き抜いてきた私たちだからこそ、
次代のためにできることがある。
伊藤組土建の未来は、世界とともにあります。

伊藤組土建のSDGsの取り組み

「SDGs(Sustainable Development Goals)」は、持続可能な未来のために国連が定めた国際社会共通の目標です。17のゴール(目標)と169のターゲット(取組・手段)で構成され、2030年までの達成を目指しています。
「17の目標」には、建設業が取り組むべき目標が数多くあります。持続可能な未来に選ばれ続ける会社であるために、伊藤組土建は社業とSDGsの両輪で社会貢献に取り組んでまいります。

職場環境建設も会社も、人がつくる

働く人が幸せな会社でなければ、
社会を幸せにできるはずがない。
伊藤組土建で働くすべての人が
すこやかに生きる幸せを実感できること。
それが社会の幸せにつながると、私たちは信じています。

伊藤組土建の健康経営

社員が心身ともに健康に働ける職場では、社員のモチベーションと生産性が向上し、組織の活性化や企業価値の向上につながります。
伊藤組土建は、働く人々の健康とワークライフバランスを考慮した職場づくりを目指すとともに、経営的な視点から健康を考える「健康経営」を推進しています。

伊藤組土建は「健康経営優良法人」です

「健康経営優良法人認定制度」は、日本健康会議が優良な健康経営を実践している企業を顕彰する制度です。
伊藤組土建は生活習慣病予防対策や健康増進施策、職場の活性化、運動機会の増進などの取り組みが評価され、2020年から継続して「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定されています。

健康事業所宣言

伊藤組土建は全国土木建築国民健康保険組合の「ヘルスアップチャレンジ」に参加し、社員が心身ともに元気に働ける事業所を目指して、健康づくりに取り組むことを宣言します。

健康への取り組み

  • 「健康管理目標」の設定による社員と組織のパフォーマンス向上
  • 「健康経営戦略マップ」に基づく健康投資の効果測定・分析
  • 肥満解消を目指す施策「ひしこチャレンジ25」
  • 保健師と栄養士による健康相談
  • 運動機会の増進に向けた取り組み
  • ヘルスリテラシーの向上
  • 受動喫煙防止対策の徹底
  • ストレスマネジメント力向上研修の実施
  • ワークライフバランスの推進
  • 計画年休、ノー残業デーの実施、作業所土曜閉所の推進
  • コミュニケーションの促進に向けた取り組み
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